イギリスの湖水地方で有名シェフがいるミシュラン二つ星のレストラン

目次

イギリス屈指の一流レストラン「ランクリム(L’Enclume)」

ランクリムはどんなレストラン?

2002年、カンブリア州の湖水地方の小さなビレッジ「Cartmel」(カートメル)ランクリムはあります。

ランクリムはイギリス国内でも、最高峰のレストランの一つです。

季節によって変化するメニューは、自家栽培で採れた旬の新鮮な食材のみ使用されます。

ランクリムは、日常から離れてとびきり贅沢な時間を味わうことができます。

  • 2005年に初めてミシュランを獲得し、2013年に2つ目の星★★を獲得
  • 2010年には5つ目のAAロゼット賞を受賞
  • 2014年から2017年と、2020年に、「the Good Food Guide’s」でNo.1レストランを受賞
  • 2021年、「ミシュラングリーンスター」獲得

受賞歴がとにかくすごい!

ランクリム外観

「ランクリム(L’Enclume)」ってどうゆう意味?

レストランの名前でもある「L’Enclume」ランクリムはフランス語です。

英語で「Anvil」日本語で「金床」を意味します。

お店のシンボルマークにも金床マークは使われています。

出典:wikipedia
CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=106003CC 表示-継承 3.0, リンク

Simon Rogan(サイモンローガン)ってどんな人?

英国のレストラン界で常にトップクラスの地位にいる、有名な一流シェフ、サイモンローガン

「ランクリム(L’Enclume)」をオープンしたのが彼の始まりになりました。

彼は独自の自家菜園により、季節性を尊重する最高に新鮮な野菜を常に使用し、繊細で華やかな料理を創ります。

また、サイモンローガンが所有するレストランは全国に8つにあります。※2021現在

イギリスのシェフ界では超有名人だね!

ランクリムへはどうやって行く?

London Euston(ロンドン ユーストン)駅から、Lancaster(ランカスター)駅まで電車で約3時間、乗り換えをして約20分でGrange-over-Sands(グレンジ オーバー サンズ)駅に着きます。

Grange-over-Sands(グレンジ オーバー サンズ)駅からバスで約20分、タクシーで約10分ほどでランクリムがある小さなビレッジ「Cartmel(カートメル)」着くことができます。

カートメルの広場

料理に合わせてドリンクを飲もう ~ドリンクメニュー~

ビール、シャンパン、ワイン、ウイスキーなどなんでもあるので、好きなものを頼みましょう。

何を飲んでいいかわからない時は店員さんに聞くとなんでも教えてもらえます。

Anvil Pale Ale

私の1杯目は、サイモンローガンのビール、「Anvil Pale Ale」

地元カートメルで醸造された独自のペールエールです。

苦味は少なくフルーティーなビール。

Anvil Pale Ale
  • ビール名:Anvil Pale Ale
  • 醸造所:Unsworth’s Yard
  • 国:イギリス
  • アルコール度数:5.5%

Sandpiper

こちらも地元カートメルで醸造されたビール、サンドピパー

とても軽くて爽やかなラガービールです。

Sandpiper
  • ビール名:Sandpiper
  • 醸造所:Unsworth’s Yard
  • 国:イギリス
  • アルコール度数:4.6%

White Wine & Red Wine

料理に合わせて白ワイン、赤ワインをグラスで頂きました。

白ワインは、Eruzione 1614というイタリアのワイン

赤ワインは、Frankovka というスロバキアのワイン

両方とも店員さんと相談して選びましたが、どの料理にも合うとても飲みやすいワインでした。

Port Wine

追加で注文したチーズプレートに合わせて、デザートワイン、ポートを頂きます。

Novalというポートはとてもまろやかで甘く、チーズによく合います。

Port Wine

Whisky

最後、デザートに合わせてウイスキーを飲みました。

ウイスキーは全くの初心者な私は、店員に、「ウイスキー初心者です」とはっきりと伝えビギナー向きの飲みやすいウイスキーを選んでいただきました。

スコットランドのAuchentoshan(オーヘントッシャン)はクセのないクリアな口当たりが特徴でした。

ストレートでもサラッと飲めちゃう飲みやすさ!

季節によって変わる豪華なコースメニュー ~フードメニュー~

メニューは全部で2つのみ。

  • ランチメニュー 79ポンド
  • テイスティングメニュー 175ポンド(ランチ&ディナー)

それぞれに、ワインのペアリングも付けることができます。

今回は、ランチの時間ですが、テイスティングメニューを頂きました。

はじめに

ナイフとフォークとスプーンが初めから用意されています。

こちら一式はコースの初めから終わりまでずっと使うことになります。

汚れが気になる時は、隣の黒い布で汚れを拭いましょう。

初めに説明があるのでその時にわからない事は質問しましょう。

1.Native lobster and gooseberry tart, Cherry Belle radish, rosehips

1品目は、ロブスターグーズベリーという少し酸味の強いマスカットのタルトです。

チェリーベルラディッシュという、少し甘くて少し辛みがマイルドな赤大根と、ローズヒップのピンクパウダーがふりかかっています。

一口スナックですが、味はかなりサッパリしていて、食欲を増進させます。

2.Fritter of Duroc pig and smoked eel, lovage and fermented sweetcorn

Duroc Pig(デュロック豚)スモークしたうなぎ一口サイズのスナックです。

豚とうなぎ???っと最初は驚いたものの、これがまたなんとすごく合うんです。

スモークうなぎデュロック豚とうもろこしがカリカリにフライにされていて、さらに、lovage(ラベージ)というセロリに似たハーブのソースが絶妙にマッチします。

3.Berkswell pudding caramelised in birch sap, stout vinegar, aged Berkswell

Berkswell(バークスウェル)というイングランドの羊のチーズです。

白樺の樹液でカラメル状にしたBerkswell(バークスウェル)チーズプディングスタウトビネガーゼリーとすりおろした熟成Berkswell(バークスウェル)をトッピング。

濃厚なチーズプディングと上に乗った雪のようなチーズがフワッフワで口の中でとろけます。

4.Snowball turnips, Cornish crab steamed over aromats, Pickled pine and smoked pike perch

Snowball turnips(雪玉かぶ)と、Cornish crab(コーンウォール地方で捕れた蟹)をアロマで蒸したものです。

蟹の内臓と、松の新芽のピクルスで作ったドレッシングと、イギリスの淡水魚pike perch(パイクパーチ)の卵が上からふりかけてあり、かぶのシャキッと感と蟹とドレッシングの風味がとても良い一品。

5.Lisse de meaux carrots, scallops from Orkney, Black garlic and Nasturtium

Orkney(オークニー)で捕れたホタテはとても大きく肉厚でプリップリ。

黒にんにくが隠し味で入っているそうで、ホタテの味をさらに引き立てます。

6.Sourdough

自家製バターを使ったサワードウに、リンゴ、エシャロット、カリカリの豚の皮を使った特製バター。

このバターがとっても美味しいんです。

豚の脂のコクが出ていて少量でもパンのうまみを引き出してくれます。

7.Ratte potatoes in onion ashes, Pickled walnut, melted Westcombe

玉ねぎの灰でベイクしたじゃがいもくるみのピクルス、Westcombeのチーズ

じゃがいもとチーズは美味しくないわけがない。

食べられるお花で見た目も鮮やかな一品。

8.Gem lettuce, king oyster mushrooms, toasted millet, thyme leaves and elderflower

king oyster mushroomsは日本語で、エリンギです。

エルダーフラワーとゆう花のお酢が上からかけられています。

少し酸味のあるソースがエリンギと合わさり不思議な感覚の料理。

9.Seaweed custard and beef broth, Porthilly oysters, our blend of caviar

海藻のカスタードと、ビーフの出汁、Porthilly(ポーティリー)で捕れた新鮮な牡蠣とキャビア

美味しい物が組み合わさって、相性も抜群です。

牡蠣とキャビアなんてとっても贅沢です。

私の中のナンバー1!!

10.Duncan cabbage, buttermilk cooked and grilled over binchotan, horseradish and Welsh truffles

Duncan cabbage(ダンカンキャベツ)をバターミルクを使用して備長炭で焼いたもの。

実は、日本の備長炭は世界的にも有名な調理法の一つです。

日本人として誇らしいですね!!

上から削られたウェールズのトリュフが削られているのがまた豪華です。

11.West coast Turbot with bay shrimps, Karmazyn Broad beans, watercress, verbena

大型のヒラメの一種、Turbotと、ベイで捕れた海老のムースを蒸した一品。

このTurbotがとても肉厚でフワッフワに蒸されていて、海老のムースと食べると最高に美味しいです。

口に運ぶととても滑らかで上品な味。

12.Texel Cross lamb loin roasted on the born, Red baron onions, pineapple sage

Texel Cross lamb(テクセルクロスラム)という羊の肉ラムの腰部分(loin)を、骨の上でローストしたメインディッシュ。

赤玉ねぎと塩こうじで作られたブラウンソース、ネギとパイナップルセージで作られたピューレ。

ラムの骨からとった出汁スープと、ラムの脂を使用したクランペットと共に頂きます。

全く臭みのないラムは、しっかりした弾力があるのにとても柔らかく、濃厚で肉汁とソースが絡み合い、素材の味が最大限に引き出されています。

イギリスに来てからラムが大好きになったよ!

13.Frozen Tunworth cheese, Malt, gooseberries, lemon thyme

英国のカマンベールチーズと呼ばれるTunworth cheese(タンワースチーズ)を凍らせたものと、麦芽、グースベリー、レモンタイムのゼリーのデザート。

冷え冷えの状態の器に入ったフレーク状のデザートは、とても冷たくてチーズの濃厚さと麦芽のサクサク感、ベリーとレモンの爽やか感がとても相性抜群で暑い日にぴったりの冷たいデザートです。

14.Sheep’s yoghurt and Malwina strawberries, Farm sorrel and sweet cicely

羊のヨーグルトマルウィナいちごFarm sorrel(スイバの葉)sweet cicely(スイートシスリー)のデザートです。

白い透明な物は、ヨーグルトのフレークです。こんなに薄いのにしっかりとしたヨーグルトの味がして驚き。

いちごの甘みとヨーグルトの酸味、ハーブで爽やかに仕上げてあり簡単に食べることができます。

15.“Anvil” caramel mousse with our miso, apple and spruce

ランクリムの看板デザート、「Anvil」です。

キャラメルムースにはなんと自家製の味噌が使用されています。

ランクリムのシンボルマークでもある金床マークが刻印されていてシェフの情熱を感じる一品。

キャラメルのとろとろの甘さと、アクセントの味噌がバランス完璧で、甘さもそこまで強くなく大人な味です。

さすが看板メニュー!一瞬でペロリ!!

16.チーズのオプション

追加料金でチーズの盛り合わせを頂くことができます。

4種類で18ポンドです。

チーズを乗せたワゴンを目の前でカットしてくれます。

自分で選ぶこともできるし、店員さんにおすすめを選んでもらうこともできます。

私は、おすすめのローカルチーズを選んでいただきました。

一緒に頼んだポートワインとよく合います。

17.Mint stones, honey pastilles, teacake, marigold cornets

デザートが三品終わった最後の最後に、出てくるデザートをDessert(フランス語でデセール)といい、フランスでは”食事を片付ける”とゆう意味があります。

お菓子と共に、コーヒーや紅茶などをオーダーするのもいいでしょう。

私は、見た目が石のようなお菓子、Mint stones(ミントストーン)がお気に入りでした。

Simon Rogan(サイモンローガン)のお店

カートメルの広場には、サイモンローガンのお店があります。

ここでは、サイモンローガンのお店で使われる調味料や食器、本などが販売されています。

食事の帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

INFORMATION

店名:L’Enclume

住所:Cavendish Street, Cartmel, Nr Grange over Sands, Cumbria, LA11 6QA

営業時間:12:00~13:30(ランチ)、18:30~20:15(ディナー)

定休日:月

Web:https://www.lenclume.co.uk/

Email: info@lenclume.co.uk

電話番号:tel:+441539536362

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございます。最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

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